海上釣り堀際釣りロッド「釣りおじさん 即掛 脈釣りSP240」を開発・完成したロッドを振った時から「これはイカメタルロッド」として使ったら面白いロッドになるのでは?
と思ったので実際にイカメタルロッドとして使ってみました。
イカメタルロッドとして使った際の3つの特徴
イカメタルロッドとして使用する際の注意点
より幅広い状況で「釣りおじさん 即掛 脈釣りSP240」で使用する為の2つの工夫
についてお伝えしますね。
「釣りおじさん 即掛 際釣りSP240」をイカメタルロッドとして使った際の3つの特徴
ロッドの感度は専用のイカメタルロッドと比べるとやや落ちます
「釣りおじさん 即掛 際釣りSP240」は海上釣り堀用の脈釣りロッド。海上釣り堀ロッドの中では高感度がウリのカーボンソリッドティップロッドですが、ルアーロッドと比べると食い込み重視のセッティングで感度は専用ロッドと比べるとやや落ちる感じです。
穂先が大きく曲がっているので繊細なテンション抜けのアタリが取りやすい
通常の感度はイカメタルロッドよりやや劣る「釣りおじさん 即掛 際釣りSP240」ですが、ロッドティップが柔らかく、大きく曲がっている状態でアタリを取る事になるので、イカメタルにおける取りにくい「テンション抜けのアタリ」がとても取りやすいです。
オレンジ&ホワイトの穂先な事もあいまって視覚的にもアタリが取りやすいですし、テンションが抜けた時に大きく穂先がはねあがるので、手元に「コツッ!」といったアタリも来ますよ。
細くて軽いので扱いやすい
ロッドの長さは8フィート(240cm)とイカメタルロッドとしては長め。ですが細身のロッドなので8フィートあるロッドとしては軽いです。(重量約130g)
長いですが細くて軽いので、より繊細にイカ(主にケンサキイカ)を狙えるのがいいですね。
イカメタルは繊細なアタリを楽しむ釣りと思っているので、よりイカメタルの釣りを楽しめるロッドだと思いました。
【釣りおじさん 即掛 際釣りSP240】をイカメタルロッドとして使用する際の注意点
通常のアタリの取り方に少し工夫がいります
「釣りおじさん 即掛 際釣りSP240」は元々海上釣り堀での使用を想定して制作したロッドです。海上釣り堀でスレた魚でも違和感な食い込ませる事が出来るように、ルアーロッドとしては柔らかい穂先です。
なので、通常のイカメタルロッドと同じ様に穂先で通常のイカのアタリを取ろうすると、「全然アタリが分からない…」となってしまうかも知れません。
アタリの取り方のコツは穂先を曲げた状態をキープする事。うねりや波の揺れでテンションが抜ける時は、少しロッドを持ちあげてあげてロッドティップのテンションを保っておくと良いです。
ロッドティップの40cmくらい(オレンジ&ホワイトの塗装部分)までは非常によく曲がる穂先でこの部分でアタリを取ろうとしても難しいですが、その先は一節フルカーボンソリッドなので、かなり固いです。
柔らかい繊細な穂先部分はテンション抜けのアタリに使って、通常の抑え込むアタリは柔らかい部分は曲げ切った状態にして、ロッドの張りのある部分でアタリを取るようにすると、イカメタルロッドと比べても遜色ないくらいの感度がでますよ。
最大10号までのオモリスッテしか使用できない
「釣りおじさん 即掛 際釣りSP240」のソリッドティップは6号程の重さのオモリまでの使用を想定して作られています。(※仕様ではオモリ負荷2号までとなっていますが穂先は6号までオモリの使用を想定している穂先です。)
海上釣り堀用のロッドとしては6号までのオモリが使えれば十分なのですが、イカメタルでは軽くても10号以上がほとんど…。
実際に5号~10号のメタルスッテを使用しましたが、10号の重さが使用する限界ですね…。
なのでイカメタルロッドとしては幅広い状況で使えるロッドではなく、軽いメタルスッテが活躍する、潮のゆるい時・イカのサイズが小さい時・イカの活性が低い時 用のロッド。となります。
一目で分かる様に下記(【釣りおじさん 即掛 際釣りSP240】を使用するべきシュチュエーション)に3つの箇条書きにしてまとめましたよ。
【釣りおじさん 即掛 際釣りSP240】を使用するべきシュチュエーション
ケンサキイカが小型でより小さいオモリスッテが有効な時
ケンサキイカの活性が低い時
水深15~25mくらいの浅めの水深で釣れる時
に使える「ライトイカメタル用のロッド」という事ですね。
【釣りおじさん 即掛 際釣りSP240】をより幅広い状況で使用する為の2つの工夫
【釣りおじさん 即掛 際釣りSP240】は個人的に使っていてイカメタルロッドとしても面白い釣りが出来るロッドと思いました。
なので、上記の様な状況だけでなく「より広い状況でもこのロッドでイカメタルの釣りがしたい!」と思ったなら下記の工夫をする事で幅広い状況で使用する事が可能となりますよ。
PEラインを0.4号にする
一般的なイカメタルで使用するラインは0.6号。なのでさらに細いPEラインにすればメタルスッテの重さはそのままに、沈下スピードを速くする事が出来ます。
実際PE0.6号から0.4号にした事で、8号のメタルスッテでもPE0.6号時の15号相当くらいに沈下スピードを上げる事が出来ました。
15号相当くらいまで沈下スピードを上げれれば使用できる状況はかなり増えます。あとラインを細くする事でさらに繊細にイカを誘う事が出来るので、ライトゲーム好きには特にオススメの工夫です。
タングステンのオモリスッテを用意する
イカメタルは鉛スッテが主流ですがタングステンのスッテもあります。同じスッテの重さでも比重がより高いタングステンのメタルスッテにすれば、シルエットが鉛スッテより小さくなり、同じ重さの場合沈下スピードが上がります。
実際に鉛スッテと比べた感じだとだいたい5~7号差くらい沈下スピードが変わります。
上記のPEを細くするのと併用すると概ね+10号くらい沈下スピードが上がる事となり、10号のメタルスッテでも50mくらいまでは探る事が可能となりますよ。
海上釣り堀の際釣りロッドだけでなくイカメタルロッドしても使うとより楽しめます
【釣りおじさん 即掛 際釣りSP240】は海上釣り堀で使っていて面白いロッド(軽くて高感度で良く曲がる)ですが、「際釣りでしか使えない」のであまり出番が無いロッドでもあります。
海上釣り堀の釣りをされている方はイカメタルをしている方も多いので、海上釣り堀の釣りをしていて、イカメタルもする方でしたら、ロッドの使える場面が増えますよ、というお話でした。
気になったなら一度手にとって、海上釣り堀の際釣りにイカメタルも加えて楽しんで下さいね。
釣りおじさん 即掛 際釣りSP240
「釣りおじさん 即掛 際釣りSP240」の詳しい仕様は公式HPへ