何故エギングにはPEラインなのか?
エギングでは主に、というかほぼ全ての場面においてPEラインが
使われます。どの釣り雑誌や情報を調べても、
エギング=PEライン
となっていて、ほとんどの場合、その理由が書いていないので、の
なぜ、エギングにPEラインが理由と、
エギングには何故PEラインが使われるのか
エギングにおけるPEラインの選び方
PEラインにリーダーが必要な理由
PEラインとリーダーの簡単な結び方の紹介
適切なリーダーラインの選び方
についてお伝えしていきますね。
目次です
- 1 そもそもPEラインってどんなライン?
- 2 エギングにPEラインが使われる理由とは
- 3 PEラインの号数は何号を使えばいいの?
- 4 PEラインには4本撚りと8本撚りがあるけど、どっちがいいの?
- 5 PEラインは【よつあみ G-SOUL X4】シリーズがオススメ
- 6 PEラインにはリーダーが必要な理由とは
- 7 エギング初心者は【トリプルサージェンスノット】がオススメ
- 8 エギングを本格的に始める様になったらFGノットがオススメ
- 9 リーダーラインは何を選べばいいのか
- 10 エギングにはどのくらいの長さのリーダーがいいのか
- 11 リーダーラインの太さはどのくらいがいいの
- 12 どの銘柄のリーダーラインを選べばいいのか
- 13 エギングにおけるラインの選び方まとめ
- 14 エギングにオススメのPEラインとリーダーライン
- 15 エギングのタックル・エギ・釣り方紹介
そもそもPEラインってどんなライン?
PEラインは撚り糸で作られたラインです。
特徴としては
・同じ太さならナイロンやフロロカーボンラインの2~3倍の強度がある
・ほとんど伸びない
・水より軽い為、水面に浮く。
という特徴がありますよ。
エギングにPEラインが使われる理由とは
アオリイカはエギが高く跳ね上げられるアクションが好き
アオリイカは、高く急激に跳ね上げられるエギのアクションが大好きです。
一部の状況ではスローリトリーブ等が効く場面等もありますが、
ほとんどの状況で、エギが跳ね上げられる動きにアオリイカは激しく反応します。
ナイロンやフロロカーボンラインだと、ラインが伸びるので、PEラインと
比べると、跳ね上げるアクションがゆっくりとなってしまう為、
ナイロンやフロロカーボンラインよりPEラインの方がエギでアオリイカが
釣れるのです。
PEラインは浮いているのでエギをより高く跳ね上げる事が出来る
さらに、PEラインは水面に浮いているので、水中にラインが沈んでいる
ナイロンやフロロカーボンラインと比べると、より高くエギを跳ね上げる事が
出来ます。
イラストでも説明していきますね。
ナイロン・フロロカーボンの場合
ナイロン・フロロカーボンラインの場合、ラインが水中に沈んでいくので、
ロッドでエギを跳ね上げる動作をしても…
ラインが水中に沈んでいるので、斜め上にしか跳ね上がらないです。
さらにラインが底付近まで沈んでいると、ほぼ横移動しかしていない事も…。
PEラインの場合
PEラインの場合は、ラインがほぼ水面に浮いている状態なので、ロッドで
エギを跳ね上げる動作をしたら…
ほぼ真上にエギを跳ね上げる事が出来る、という訳なのですね。
PEラインがエギングで使われるのはアオリイカがより釣れるから
PEはラインは、アオリイカが大好きな
【高く・激しくエギを跳ね上げる事の出来るアクション】
に最も適しているので、エギングで使用されているのですね。
PEラインの号数は何号を使えばいいの?
エギングにおけるPEラインの号数は0.6号~0.8号がいいですよ。
ラインが細ければ細い程、扱いやすくなるので、太過ぎるPEラインを選ぶのは
やめておきましょう。
PEラインには4本撚りと8本撚りがあるけど、どっちがいいの?
PEラインには4本撚りと8本撚りがある
PEラインには4本撚りと8本撚りのラインがあります。
4本撚りのPEラインは4本の糸で編まれており、
8本撚りのPEラインは8本の糸で編まれています。
同じ太さのPEラインの場合、使われている撚り糸の数が
多い分、1本1本の糸の太さは8本撚りのPEラインの方が細いです。
1本1本の撚り糸が太ければ太い程、ラインの凹凸が大きくなり、
ラインの糸鳴りも大きくなります。
つまり、4本撚りより8本撚りのPEラインの方が、
ラインの凹凸は少なく滑らかで糸鳴りも少ない、という
事ですね。
また、8本撚りのPEラインの方が4本撚りのPEラインよりも
同じ太さの場合、ラインの強度も少し上ですよ。
4本撚りのPEラインのメリットは【価格】
PEラインの性能は全ての面で8本撚りが優れています。
では、4本撚りのPEラインのメリットは何か?というと
ズバリ、価格です。
同程度のPEラインの場合、4本撚りのPEラインより
8本撚りのPEラインの方が2倍以上、値段の差があります。
だいたい、4本撚りのPEラインが1000~1800円とすると、
8本撚りのPEラインだと2500~5000円といった感じです。
ラインの凹凸や糸鳴りはエギングの釣果にどのくらい影響があるのか?
PEラインの性能は高い方がいいのですが、
ラインのお金は節約したいもの。最大の問題は、
【実際のエギングでどのくらい釣果に影響するの?】
といった事ですよね。なので、私が実際に4本撚り・8本撚りのPEラインを
使い比べた結果、実際にどのくらい釣果に関係したのかをお伝えします。
エギをキャストした際の飛距離の差
実際に同条件で比較していないので、私の感覚の話になりますが、
飛距離で4本撚りと8本撚りの差を感じた事はありません。
少なくても4本撚りのPEラインにしたら、飛距離が明らかに落ちた、
という事にはならないので、その点は安心していいですよ。
糸鳴りが大きいとアオリイカが逃げる?
私が実際にアオリイカを釣っている経験からでは、糸鳴りでアオリイカが
逃げる、といった経験はありません。
サイトで釣る際、ロッド2本分くらい先の、目の前にいるアオリイカ相手にエギをシャクって
【キュッ!キュッ!】とPEの糸鳴りがしても、その音に驚いて逃げた、という
事は今まで一度も経験した事がないので、もし影響があったしても軽微でしょう。
一昔前より4本撚りのPEラインは性能が上がった
私がエギングを始めた頃の10年以上前でしたら、4本撚りのPEのラインは
糸鳴りもひどく、ラインのハリもなくペナペナで、ラインのコーティングも
すぐはがれる、といったひどい代物でしたが、
2017年の現在は当時と比べ、PEのラインが普及した事もあり、
大幅にラインの性能が上がりました。
8本撚りのPEラインとはもちろん、今も性能差はありますが、
その差は一昔前よりは縮まったと言えます。
アオリイカの釣果、という点では
4本撚りと8本撚りのPEのラインの差というのは無い、
という事ですね。
PEラインは【よつあみ G-SOUL X4】シリーズがオススメ
少し前までは、シマノのパワープロシリーズが安くて
そこそこの性能でオススメだったのですが、
PEラインの老舗・よつあみ社のPEラインの販売価格が
一昔前と比べると劇的に値段が下がっており、
今では、性能・価格どちらを比べても、よつあみ社のPEラインの方が上ですよ。
値段も1300円前後から買えるので本当にオススメです。
PEラインにはリーダーが必要な理由とは
PEラインには必ずリーダーが必要となります。
つまり、PEラインに直接エギ等を結んでは使わず、
ナイロンやフロロカーボンラインをPEラインに結んでから、
エギ等を使用する事になるんですね。
では、何故PEラインにはリーダーが必要なのか?
その理由をお伝えします。
PEラインと金具を直接結ぶと強度が半分になるから
PEラインは摩擦に弱く、金具を直接結ぶと、
結び目の強度が半分程になってしまうのです。
せっかく細くて強く、感度のよいPEラインを使用するのに、
強度が半分になると、倍の強度のラインを使わないといけなくなり、
結果、太いラインを使用しる事となります。これでは本末転倒ですよね。
なので、PEラインにリーダーを結び、リーダー部分でエギ等を結びます。
結束部分をリーダー部分にする事で、PEライン強度の低下を防ぐ為です。
エギング初心者は【トリプルサージェンスノット】がオススメ
これからエギングを始める方でPEラインとリーダーを結ぶのが初めて、もしくは慣れていないのでしたら、まずは【トリプルサージェンスノット】で結ぶのがオススメです。後述する【FGノット】と比較すると少し強度は落ちますが、FGノットが熟練しても数分は要しますが、トリプルサージェンスノットは、初心者でも、少し練習したら1分程でPEラインとリーダーを結束する事が出来ますよ。
エギングを本格的に始める様になったらFGノットがオススメ
(シーガーの公式HPより画像を引用しています。)
PEラインとリーダーラインの結束の方法ですが、 ある程度エギングを続ける様になったら【FGノット】がオススメです。
FGノットはPEラインとリーダーを結ぶ為の専用のノットなので、結び目部分のコブがほとんどなく、結束による強度低下もほとんどありません。
また、FGノットは、【摩擦系】の結び方で結び目自体が無い結び方なっています。
実質的な結び目が無いため、キャストを続けても結び目が潰れてラインの強度が落ちる、という事もありません。
詳しい結び方については【シーガー】の公式HPに書かれています
FGノットは結び方が複雑なのが欠点
いい事ばかりと思われる【FGノット】ですが、 結び方が複雑なのが欠点です。
私は不器用な為、FGノットが苦手で、 他の色々な結び方を試しましたが、結果、FGノットに勝る結び方はありませんでした。
なので難しくても、頑張って【FGノット】はマスターしましょう。
YouTubeの動画に色々と結び方の動画あるので、それらの動画を
参考にするのもいいですよ。
どうしてもFGノットが苦手なら【ノットアシストツール】を使うのがオススメ
YouTubeを見て練習しても、どうしてもFGノットが難しくて駄目、という方はノットアシストツールを使うといいですよ。
私も実はFGノット上手く出来なくて、色々なノットアシストツールを使ってきました。結果、使いやすい3つのノットアシストツールが分かったので紹介しています。
ノットアシストツールを使ってFGノットをスムーズに結べるようになっていきましょう!
リーダーラインは何を選べばいいのか
リーダーにはフロロカーボンラインを選ぶ
PEラインリーダーは長くても数メートル、短ければ数十センチ
というくらいの長さしか使いません。
なので、ラインはしなやかである必要はなく、固くて
丈夫な程良い訳です。
直線強度自体はナイロンラインの方が強いのですが、
ナイロンは水を吸って劣化していきます。
その点フロロカーボンラインは水を吸わなくてラインの劣化は
ほとんどありません。
また、フロロカーボンラインの方が根ズレにも強いので、
リーダーラインは【フロロカーボンライン】を選びましょう。
エギングにはどのくらいの長さのリーダーがいいのか
あまりにリーダー部分が長すぎると、結び目でひっかかり易くなったりして
使いにくくなります。かといって短すぎるとPEラインが根に引っかかったりして
PEラインから切れる事が多くなり、面倒です。
今まで私がエギングをしてきた経験からは、1m前後の長さが一番使いやすかったので
まずは1m前後のリーダーの長さにするといいでしょう。
リーダーラインの太さはどのくらいがいいの
アオリイカは極端に太いリーダーラインでなければ、釣果には
関係ありませんが、細い方が自然にフォールさせたり出来るので、
エギを扱いやすくなります。
また、PEラインより強い太いリーダーを使うと、エギなどw引っ掛けた時等に、
PEラインから高切れする事になり、根掛かりの度にPEラインとリーダーを結ばないと
いけなくなる 為、PEラインより強度が弱めのリーダーを選ぶといいですよ。
具体的には【2号前後のリーダー】を使用すると快適です。
どの銘柄のリーダーラインを選べばいいのか
ルアー用フロロカーボンラインはオススメ出来ない
ルアー用のフロロカーボンラインは安くて100mくらいもあり
割安でいいのですが、ルアーのキャストの為、しなやかに作られていて、
リーダーとして最適、という訳ではありません。
あと、ラインを巻いているスプールも大きくてバック等に入れていても
邪魔、という事もあります。
※実は個人的にはごく最近までルアー用のフロロカーボンラインを
使用していました。エギングは他の釣りと比べるとラインの限界まで
使用する釣りではないので、スプールの大きさが気にならず、
コストパフォーマンス重視ならルアー用もあり、ですよ。
リーダー用ラインはハリス用の【シーガー】がオススメ
リーダーにはエギング用等のもありますが、
私は最近では、ハリス用の【シーガー】をリーダー用ラインとして使用しています。
各地のグレやチヌ等の大会等でも多用されているように、
リーダーとしての強度への信頼は非常に高く、
ラインの強さと品質には安心できます。
もちろん、一番上の【シーガー グランドマックス】が最も強く、
私もチヌのフカセ釣りではこのハリスを使っているのですが、
とにかく値段が高い!
シーガーの中では一番下のグレードの【シーガー】
でもエギングでは十二分な強度あります。
長さも60mとたっぷりありスプールも薄いので、オススメです。
エギングにおけるラインの選び方まとめ
エギングにPEラインが使われるのはアオリイカが釣れるから
使用するPEラインは0.6~0.8号の4本撚りを選ぶ
PEラインにはフロロカーボンのリーダーが必要
PEラインとリーダーの結び方は【FGノット】
リーダーは2号の【シーガー】を選ぶ
という事ですね。
この記事を読んで、エギングに使用するラインについての理解が
進んだなら幸いです。
エギングにオススメのPEラインとリーダーライン
オススメのPEライン
PEラインといえばやっぱり【よつあみ】でしょう。
4本編みのPEは本当に安いのでオススメです。
オススメのリーダーライン
リーダーはあらゆるエサ釣りで愛用されているハリス、
【シーガー】シリーズを選べば間違いありません。【
シーガー】ブランドで一番下のグレードのシーガーでも十分強いですよ。
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