2019年11月10日、2019年の大阪湾のタチウオが不調なので、以前から釣ってみたかった【メッキ】釣行を計画。
メッキについて色々調べると、近畿では和歌山の中紀~南紀。三重の南側がよく釣れるらしいという事が判明。私は大阪在住で和歌山南紀の方がアクセスがいい、という事で、和歌山南紀までメッキアジングに行ってきました。
当日のメッキアジング釣行の様子
メッキアジングにおけるポイントの絞り方・見切り方
7種類のルアーを使用して分かった、メッキアジングに有効な2種類のルアー
についてお伝えしますね。
メッキってどんな魚?
ギンガメアジ・ロウニンアジ・カスミアジ等のヒラアジ類の幼魚の総称の事を【メッキ】と呼ばれています。成魚になると1m以上の大きさとなります。
元々南国系の魚で、寒さに弱く、黒潮に乗って和歌山や三重に来るんですが、冬の水温低下に耐えられず死滅してしまう【死滅回遊魚】です。
おまけ:メッキが大きくなると【GT】になるよ
ついでに、ヒラアジの中でもロウニンアジは大型になると【GT】と呼ばれ、南国でトップウォータープラグで釣る事が出来ます。
実は、こちらの親玉のGT方は2018年12月に南国の島パラオまで行って釣ってきた釣行ブログがありますよ。
今回はその親玉の子供を釣る釣行となり、釣る順番が逆な気もしますが、GT釣行を懐かしみながらの釣行になったのでした。
和歌山南紀、すさみ周辺に到着
和歌山南紀へのメッキ釣りは初めてで朝マヅメから行ってもポイントも分からないと思い、普段の釣行よりちょっと遅めとなる、午前7時過ぎに和歌山南紀すさみ周辺に到着。
本当はもっと南から攻めたかったんですが大阪からの高速道路がすさみで終点なので、この周辺をこの日は探っていく予定です。
勝手が分からないので、この周辺の漁港をラン&ガンしていきます。
最初の漁港に到着
まずは最初の漁港に到着。特に理由はなくて単に近かったから、です。この漁港は結構広くて1時間くらいしましたが、結局メッキを釣る事は出来ず。
小型青物のナブラも度々起こったのですが、そのチャンスを活かせなかったです。
次の漁港へ移動
次の漁港は、ちょっと細長くて漁港の外側がちょっとした入り江みたいになっている変わった漁港でした。ここでシンキングペンシルをキャストすると、何か分からないですがたくさんの魚が追ってきます。
『これがメッキ?』
と思いますが、追ってはくるものの、なかなかバイトしないので何の魚かはよく分かりません。
メタルジグで本日のメッキ初ヒット!
しばらくシンキングペンシルをキャストし続けるものの、食ってくるまで至らないので、今度は5gのメタルジグにシフト。
さっきまで魚の群れが湾の中央部にいたのから、テトラ際に移動したのでそれを追う様にテトラ側にメタルジグをキャストしてアクションしていると、『ググッ!!』とアタリ!
こうして午前9時頃に本日初メッキを釣り上げる事が出来ました。
その後ルアーを追ってくるもののメッキを釣る事は出来ず
その後、30分ぐらいメタルジグをキャストし続けましたが、時々追ってくるものの、食わず。最後には見向きもされないようになったのでポイント移動です。
メッキはルアーを見つけて追ってくるのもすぐですが、やたらスレるのも早いという事も分かりました。
次々ポイントを周っていくもメッキは釣れず
その後次々ポイントを周るもメッキは釣れず。時間だけが過ぎていき、昼前の時間になります。
大型の漁港で本日2匹目のメッキをゲット!
大型の漁港に移動後、メタルジグでチェックしていくと20センチくらい?の魚が寄ってきているのを確認。どうやら何かしらのフィッシュイーターがいる様子。
少し沖の水面から1mくらいの所に何かの魚の群れがいるのを発見したので、メタルジグからシンキングペンシルに変更してキャストすると、水面を割ってもんどり打ってきたのは、メッキでした。
これで2匹目のメッキをゲットです。
その後は沈黙
が、最初のバイト以降、チェイスはするのですがバイトには至らず。20~30匹くらいはいるのに、10分後にはスレて反応が無くなりました。
メッキ、本当にスレるのが早い・・・。連続ヒットに持ち込むには何かしらの捕食スイッチがガツン!入るタイミングが必要ありそうです。
河川エリアに行くもメッキからのチェイスのみ
この漁港の奥の方に少し大きな川があったので、そこまで歩いて行ってみる事に。
シンキングペンシルをキャスト・アクションしていると時々メッキらしき魚がチェイスしてくるものの、ヒットには至らず。
1時間程釣りを続けるもヒットに繋げる事が出来なかった為、元いた漁港に戻ります。
漁港内をくまなく歩く
今回立ち寄った漁港がかなり大きい漁港なので、どんな所にメッキがいるのかよく分からない事もあり、スミからスミまで歩く事に。
結果、ほとんどの場所で反応を得られる事が出来ませんでしたが、数少ないチェイスはあり、どうやら潮通しのいい場所にいるらしい事が分かってきました。
夕方は再び河川エリアへ行きダツをゲット!
漁港を一周りし終わると午後3時30分・・・。元々1日釣りするつもりなかったんですが、もう夕マヅメまで1時間ちょっとなので、せっかくだから夕マヅメまで釣りをする事に。
一通り周った中で反応が比較的良かった河川エリアに行くと、砂浜の浅場で時折ボイルが!!
早速シンキングペンシルをキャストすると、ガツッ!とヒット!!
でも釣れたのはメッキではなく、ダツでした。
その後メッキからのバイトはなく釣り終了
その後、ダツをもう1匹追加したものの、メッキからのバイトが無いまま日が暮れて、本日のメッキ釣行は幕を閉じたのでした。
和歌山南紀メッキアジング釣果
・メッキ 18~23センチくらい 2匹
・ダツ 40センチくらい 2匹
メッキは食べても美味しい
身近そうであまり身近でない釣り物のメッキ。はたしてメッキは美味しいのか?というとこれがとても美味しかったです。
今回は2匹とも塩焼きにして食べましたが、青物なのに白身魚系の味(身も白い)でとても美味しい。身も固めで、コレは煮ても煮崩れしにくそうですし、身がしっかりしているので大きめのメッキが釣れたなら刺し身も美味しそうです。
なので、メッキはとても美味しい魚なので釣れたら積極的に持ち帰りましょう。(その後死んでしまう死滅回遊魚ですしね。)
和歌山南紀メッキアジング釣行まとめ
メッキ釣りは雑誌や動画などでは度々でてくるターゲットなんですが、あまり釣りこんでいる人が少なく、メッキが釣れるポイントで釣の絞り込み方がよく分かりませんでした。
ですが、1日中メッキを追いかけた事によって、魚は余り釣る事は出来ませんでしたが、「メッキのポイントの絞り込み方」と「メッキに有効なルアー」が分かったので、その事をまとめました。参考にして頂けるととても嬉しいです。
※今回のルアーの使用感はPE0.3号に1.2~1.5号のリーダー使用時のものです。ラインの太さによって使用感は大きく変わるので、その点も考慮に入れて読んで下さいね。
メッキアジングのポイントの絞り方
潮が当たっている所、もしくは巻いている所がメッキのポイント
この日、約5箇所の漁港や防波堤を周った結果、メッキの反応があったのは【潮が当たっていると所】もしくは【潮が巻いている所】でした。
具体的には、防波堤の先端部分、漁港の出入り口とその対岸の防波堤(漁港の入り口から潮が当たって巻くのでメッキがたまる)サーフ、河口といった所です。
なので潮があまり入ってこない港内は全てチェックから外して、早いテンポでラン&ガンでポイントをチェックしていくと良い事が分かりました。
メッキはいればすぐにルアーに反応してすぐにスレるので見切り早めに
実際に釣りしてみて分かった事は、メッキはルアーへの反応がすこぶる良い、という事です。
メッキが居れば、だいたい数投以内にメッキからのチェイスがあったり、釣れたりといった反応があります。なので、10~20投して何も反応がない時はすぐにポイント移動して良さそうです。
また、メッキはすぐにスレるので、釣っていてルアーへの反応が悪くなった場合も、早めに見切ってポイント移動した方がいいと感じました。
実際にメッキアジングで使用した7種類のルアーの感想
今回のメッキ釣りで使用したルアーは、ジグヘッドリグ(ワーム)・ポッバー・プロップベイト・フローティングミノー・シンキングミノー・シンキングペンシル・メタルジグの7種類です。
実際にメッキを釣ったルアーはシンキングペンシルとメタルジグだけでしたが、メッキが追ってきたり、ボイルさせたり、といったルアーは全ての種類で経験出来ました。
実際に7種類のルアーを使用した感想を下記でまとめました。参考にして下さいね。
ジグヘッドリグ(2インチ前後のワーム)
メッキがスレたり、低活性の時に活躍するのでは?と思ったジグヘッド+ワームですが、結果から伝えるとまったく役に立ちませんでした。
ワームは2インチ前後、ジグヘッドは1.5~3g前後のものを使用したのですが、飛距離やアピールの点からメタルジグよりずっと劣りますし、メッキがスレるとワームだろうがなんだろうが、ほぼ反応しないです。
ただ、ネット等を調べた感じではスレたりした時に役立つみたいな事なので、一応用意しておくと役立つ時が来るかも知れません。
ポッパー・プロップベイト
メッキからの反応はどちらも良好。ただ小型で重量が2~3gしかないので飛距離が出ないのが問題。チェイスがあった時に沈める事のできるプロップベイトの方がやや使いやすい印象でした。
シンキングペンシル
メタルジグだと攻めにくい水深1~2mの場所だと非常に使いやすかったです。リップが無い事で潜りすぎる事もなく、ロッドを軽くシャクると、ダートもしてくれます。リップがないので、メタルジグの次に飛距離が出るのもいい所です。
リーリングすると浮いてくるので、水面直下でも使えます。シンキングペンシル1つあれば水面~水深1mくらいまでの範囲をカバー出来るという事ですね。
ただ、重量が3gくらいで比重も軽い為、メタルジグよりはかなり飛距離が落ちます。浅場&近距離の場合はシンキングペンシルを使うといいでしょう。
フローティングミノー・シンキングミノー
シンキングペンシルと比べると2g前後と同じくらいの大きさでも1g程軽い為、飛距離が落ち、使い勝手が悪いです。あとフローティングミノーはすぐに浮いてしまい、足場が高い所だと非常に使いにくいです。
シンキングミノーの場合、使いやすいのですが、使用する状況がシンキングペンシルと大差なく、飛距離がでなくて、巻くと潜る事があり、浅場ではやや扱いづらい事で、シンキングペンシルの劣化版みたいな感じでした。
使えない事はないですが、シンキングペンシルがあれば、ミノーは必要なさそうです。
メタルジグ
メタルジグは他のルアーを圧倒する飛距離です。たった3~7gのメタルジグですがPE0.3号を使用すると、7gのメタルジグだと普通に60~80mくらい飛ぶので、本当に広い範囲をチェック出来ます。陸からの釣りだと飛距離は他のどんな要素よりも大きなアドバンテージになるのでメッキアジングにおいて、絶対外せないルアーです。
表層~底までをスピーディーにチェック出来て非常に使い勝手が良く、水深が深くなった場合はメタルジグの独壇場ですし、
浅場だとシンキングペンシルの方が使いやすいですが、連続で軽くシャクリ続けると浅場も十分攻める事が可能なので、メッキ釣りにおいては、メタルジグだけあれば、ほぼ事足りる感じです。
3g・5g・7gのメタルジグを使用しましたが、3gはシャクった時のダートが大きくでてしまいエビ(絡まる事)が多い事と、沈下スピードが遅く使いにくかったので、5g・7g前後のメタルジグを使う事をオススメします。
使用するルアーはメタルジグとシンキングペンシルの2種類持っておけばOK
7種類のルアーを全て使用した結果、メッキをルアーで釣るには、【メタルジグとシンキングペンシルの2種類があれば事足りる】という事が分かりました。
メッキアジングで使うルアーを絞りたいのでしたら、メタルジグとシンキングペンシルだけ用意するといいですよ。
和歌山南紀メッキアジングヒットルアー
メタルジグ(5~7g)
メッキアジングにおいてメタルジグは最もオールマイティーに使えます。メタルジグは、どんなメーカーの物でも良さそうですが、メッキのサイズが15~20センチ前後と大きくはないのでシルエットが小さい5~7gくらいの物がオススメです。