2022年4月29日、和歌山南部にある海上釣り堀、【カタタの釣堀】まで行ってきました。今回は他のメンバーさんの中に入れてもらっての貸し切り筏での釣りです。
最近出来た(2022年4月29日時点)円形イケスでの釣りとなりました。
当日のカタタの釣堀での釣りの様子
釣れた魚全ての・タナ・エサ・釣り方を紹介
円形イケスの2つの特徴と攻略法
についてお伝えしますね。
つり具のマルニシ和歌山インター店で餌を揃える
和歌山南部の海上釣り堀、カタタの釣堀に行く前に、まずはエサを揃える事に。
事前に【カタタの釣堀】周辺のエサ屋を確認し、各店舗のHPを見たり、直接電話をかけてみて分かった事は・・・
『シラサエビが無い!』
という事。イソメ類は置いていますが、海上釣り堀に向いたエサは皆無といってもいいかも知れません。
私は大阪からカタタの釣堀に向かっていたので、その道中にあるある釣具店、【つり具のマルニシ和歌山インター店】に立ち寄って海上釣り堀の釣り餌を揃えました。
【つり具のマルニシ和歌山インター店】について詳しくは公式HPへ
カタタの釣堀釣行で揃えたエサ一覧
通常のエサ一覧(活餌以外)
・マダイスペシャルA
・マダイイエローB
・オキアミ(生)LL
・ササミ(黄色)
・キビナゴ(無着色)
・生ミック
・サバレンジャー(シルバー・レッド・グリーン)
の7種類。今回通常のエサで購入したのは、【オキアミ(生)L】と【生ミック】だけで、あとは自宅からの持ち込みです。(前回釣行時に持ち帰って冷凍保存していたエサ)
その中でもサバレンジャーは常温保存可能なエサなので、とりあえず常に携帯しています。
活餌一覧
・シラサエビ(大粒)
・石ゴカイ
・青イソメ
活餌の方も特筆するようなものはなく、定番を揃えました。この日はボケもザリガニも売っていなかったので、活餌の方はちょっと寂しい感じです。
シラサエビは通常と大粒が選べたので、大粒のシラサエビを選びました。エビブクの中を覗くと確かにシラサエビ大きかったです。
あと活アジは、カタタの釣堀で販売していたので、現地で調達しています。
海上釣り堀【カタタの釣堀】に到着
朝の6時前に【カタタの釣堀】に到着。釣り開始は朝の7時からなので、メンバーの代表者さんと雑談をしながら一緒に受付へ。受付が終わった後は、海上釣り堀が開くを待ちます。
朝6時25分頃には円形イケスに入れました
今回、カタタの釣堀で釣りをするイケスは2022年4月20日にオープンとなったばかりの【円形イケス】です。(※正確には12角形イケス)
今までの四角形のイケスだと、どうしても角に魚(特に真鯛)が偏る傾向があり、
『角だけ入れ食いで他の釣り人はまったく釣れない・・・。』
という事が起こりがちでしたが、それを防ぐ為に魚が固まりやすい【角】を無くして釣り座による釣れ方のムラを無くそう、というのがこのイケスのコンセプトとなります。
実際に魚の片寄りはどのくらい軽減できるのか?気になりつつも釣り準備を始めます。
活アジは専用の小型イケスに入れてくれます
活アジは【カタタの釣堀】で販売されていたので、現地で購入。活アジは季節限定との事なので、購入するのなら事前にアジがあるかどうか電話で確認しておくと良さそうです。
【カタタの釣堀】では活アジを購入すると専用の小型イケスに入れてくれるので、活アジ用のバケツ等の持参は不要ですよ。
海水温は約18.8度
海水温は約18.8度。和歌山南部だけあって、海水温は高めです。この水温なら青物・シマアジ・真鯛共に問題なく釣れそうです。
朝7時遂に釣りスタート!
朝7時、遂に【カタタの釣堀】での釣りスタートです。ワクワクしながら釣りを始めます。
まったく釣れない
釣り開始後、モーニングもなく私も含めて全員沈黙・・・。朝一の入れ食いタイムを期待していたのですが、この日のモーニングは無いみたいです。
その後ポツポツと周りで釣れるものの、全く盛り上がりが無いまま時間だけが過ぎて行きます。
釣り開始から1時間30分で遂に真鯛をゲット!
釣り開始から1時間30分程経過した所で、遂に私にもアタリが!カタタの釣堀での初めての魚は真鯛でした。(エサはササミ(黄色))
水面近くまで浮いてきたシマアジを狙い撃ち!
その後放流があり、他の方はボチボチ釣っているものの、私の方は波の乗り切れずアタリ無し・・・。
が、偏光グラス越しにシマアジの群れを発見!水深約2~3mくらいの間をウロウロしている様子。
脈釣りロッドの射程距離外だったので、グレ用のウキを装着してちょっと遠投するとすぐにシマアジがヒット!
無事にシマアジをゲットできました。(エサは生ミック)
3匹目に釣れたのはイシダイ!
その後、隣の方と一緒に見えシマアジを釣っていましたが、隣の方が上手く3匹くらい見えシマアジを釣っていました。流石に合計4匹もシマアジを釣られると沈黙。
その後、対面の方がイシダイを次々に釣り上げていました。釣れた水深を聞くとまさかの2m。
釣れたエサはシラサエビという事で、シラサエビを付けて水深2mで探ってみると本当にイシダイが釣れました。
こんな浅い水深でイシダイって釣れるんですね。驚きです。
※上記動画でスレがかりかも?との発言がありますが、スレがかりでなく普通に口にかかっていました。
再びシマアジが浮いてきたのでノーシンカーで仕留める!
しばらく釣りをしていると、再びシマアジが浮いてきて姿がチラホラ見えてきたので再びシマアジを狙います。
先程釣った時より明らかにスレている感じだったのでノーシンカーにして、目の前をゆっくり落としてあげると『パクッ!』
この日最大サイズのシマアジを釣りあげる事に成功しました。(エサはシラサエビ)
最後は真鯛で締めて終了
最後は普通に底近くを攻めて、真鯛を釣った所でタイムアップ!こうしてカタタの釣堀での釣行は幕を閉じたのでした。(エサはササミ(黄色))
カタタの釣堀での釣果
・真鯛 2匹
・シマアジ 2匹
・イシダイ 1匹
参考:釣れた魚と釣れたエサ・水深等一覧
匹数・魚種 | 釣れた水深 | 釣れた場所 | エサ | 仕掛け |
1匹目・真鯛 | 9m(底付近) | 少し沖 | ササミ(黄色) | A(オモリ5B) |
2匹目・シマアジ | 3m(表層) | 沖 | 生ミック | B(オモリ3B) |
3匹目・イシダイ | 2m(表層) | 沖 | シラサエビ | A(オモリ5B) |
4匹目・シマアジ | 1m(表層) | 少し沖 | シラサエビ | C(オモリ無し) |
5匹目・真鯛 | 8.5m(底少し上) | 際 | ササミ(黄色) | A(オモリ5B) |
仕掛けの記号
A・・・通常の通し仕掛け
B・・・全誘導浮き
C・・・ノーシンカー
カタタの釣堀|丸型イケスの2つの特徴と攻略法
丸型イケスでもやっぱり【魚は偏りました】
【魚が分散される】という丸型イケスですが、結論からお伝えすると、『やっぱり魚は偏りました。』
今回は私の対面の方に魚が偏る傾向がみられました。角が無いので、通常のイケスよりは片寄りは少なく感じましたが、潮・風・日差しの方向による影、の影響は受けるので、丸型イケスにしても魚の偏りが発生する、という事が分かりました。
丸型イケスでは一箇所で釣れ続かない
丸型イケスで実際に釣りをして感じた事は、『なかなか一箇所で釣れ続かない。』という事でした。
通常の四角のイケスでしたら、どこかに一回固まったらしばらくはずっとそこに魚が固まったままですが、丸型イケスの場合、少し時間が経過すると、魚が回遊してしまうみたいで、釣れ続いても3~4匹くらいまでな感じがしました。
当日が曇り~雨のローライトコンディションで、魚が動き回りやすかった状況な事も相まって、特にその傾向が強く出たのでは、と感じています。
丸型イケスの攻略法
丸型イケスの場合、四角のイケスより一箇所に魚がいてる時間が短く、ぐるぐる回遊している傾向が強いので、各所を探って釣っていく、という方法ではなく、
ある程度の釣れる場所・タナがわかったら【同じ場所・タナ】で粘り強くエサを置き続ける(サソイはもちろんしてOK)事が大事と感じました。
一度釣れた場所・タナでしばらく粘ると、再び同じ場所・タナに魚が回遊してきて、その回遊してきた魚が釣れる、といったイメージです。
逆に次から次へと色んな場所で探り釣りをしていると、回遊したタイミングにエサが入っていない、という事が起こり、釣れなくなるのでは、と感じています。
私の隣の方は上記説明の様な釣り方でバシバシ真鯛を釣っていたので、概ね、この戦略で合っていると思っています。
今後カタタの釣堀の丸型イケスにチャレンジする方は参考にして頂ければ、と思いました。
その他当日のヒットパターン
水面近くまで浮いたシマアジには【ノーシンカー】が効く
今回シマアジが水面近く(水深1~3m)まで浮いてきたので、ノーシンカーで釣る事ができました。
オモリがあるとどうしてもオモリの動きにシマアジの注意がいきがち、なので水深が浅い場所にシマアジがいる時はノーシンカーがオススメです。
ノーシンカーの場合ラインがあまり張っていないので、穂先で合わせるのではなく、シマアジが直接食ってくるのを見て合わせるといいですよ。
はっきりシマアジの魚影が見えない場合でも食う瞬間、口周辺が白くなるので、はっきり見えない時は口周辺の色の変化を見て合わせるときっと上手くいくと思います。
イシダイが2mまで浮くのには驚きました
今回私が釣ったイシダイは1匹だけでしたが、対面の方は水深2m・シラサエビで5~6匹くらい次々にイシダイを釣り続けていました。
この日は雨で魚が浮きやすい状況だったというのはあると思いますが、10m近い水深の釣り場で、イシダイが水深2mまで浮くとは思いませんでした。
雨等のローライトコンディションの時は思い切って2~3mのタナで釣ると意外な魚が爆釣するかも、ですよ。
カタタの釣堀での使用釣具
がまかつ(Gamakatsu) 真鯛王 フック (銀) 釣り針
私が海上釣り堀の脈釣りでよく使用しているのが、【がまかつ 真鯛王 銀 9号】です。面倒くさがりなので、青物も真鯛もシマアジも基本的にみんなこの針を使っています。
銀色にしている理由ですが、以前はエサと同調しやすいカラー(ピンク系)を使っていましたが、使っていると塗料がはげて、結局銀色になるので、今は銀を使っています。
私みたいな針を変更するのが面倒で、『一種類の針でなんとかしたいなあ。』と思っている方には最適解の一つと思いますよ。
ヤマワ産業 ゴム張ガン玉 ハードタイプ
海上釣り堀の釣りでよく使われる、ゴム張りガン玉です。特筆する事は特にないですが、現在普通のガン玉を使用しているなら、ゴム張りガン玉に変更した方いいです。
理由は普通のガン玉だと、一度固定させると開くのが大変で、下手するとラインごと切らないと交換できないから、です。
ゴム張りガン玉だと、手で開く事ができて、スムーズにガン玉が交換可能です。
ゴム張りガン玉の欠点は値段が高い事と、通常のガン玉と比べるとズレやすい点ですが、海上釣り堀の釣りでは、数十mもライン出す事は無く、ズレてもすぐに戻せます。
海上釣り堀の釣りでは頻繁にガン玉を交換するので、手返しが良いゴム張りガン玉がオススメです。
シマノ(SHIMANO) バルケッタ
今回使用していたリールはデジタルカウンターが付いているリールの定番、【バルケッタ】シリーズです。
私はフロロ3号通しは【21バルケッタ 151DH-PG (左) 】、フロロ4号通しは【17 バルケッタBB 301PGDH】を使用しています。
バルケッタシリーズを使用している理由は【リール最大手のシマノで安心】なのと【電池交換が自分で可能】だからです。
海上釣り堀で使用するには廉価版のBBの方でまったく問題ありませんが、通常のバルケッタの方がドラグ性能が高く、気持ちよくラインが出て行ってくれるので、ドラグ性能にこだわるなら通常版がオススメです。
ズームタイプの海上釣り堀脈釣りロッド(試作:テスト中)
今回使用したロッドは、試作の海上釣り堀脈釣りロッドです。
今回使用した試作ロッドの長さは【240-290】(ズームロッド)。今回は穂先部分を継ぎのソリッドからフルソリッドに変更しました。結果、穂先の根本部分がソリッドで固く曲がりにくい事から感度が上昇。
短竿らしいビンビンに手感度が伝わるロッドとなりました。まだ青物はかけていないですが、穂先をフルソリッドにした事で、根本は固く、穂先から中央付近まではフルソリッドらしく非常にスムーズな曲がりみせてくれています。
心配していた穂先の根本が固くなる事のロッドの破損ですが、真鯛やシマアジ相手でしたら、折れそう、という心配になるような曲がりはみせていないのでこのままフルソリッドでいけそうです。
試作脈釣りロッドの開発状況については随時【ロッド開発話】としてツイッターにて発信しています。
下記に【ロッド開発話】のツイッター情報ををまとめて読める記事があるので、気になる方はチェックしてみて下さいね。
サワラーズ
海上釣り堀でも定番のエサである【青イソメ】。そんな青イソメを手で触る事なく針につける事が出来るアイテムが【サワラーズ】です。
当日、実際に私も使ってみましたが、少し使い方にコツがいりますが、確かに手で触らずに青イソメを針につける事ができました。
『青イソメを手で触ってつけるの苦手で・・・』
という方には本当オススメですよ。