海上釣り堀専用脈釣りロッド【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】の開発裏話

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海上釣り堀専用脈釣りロッド【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】の開発裏話

2022年2月上旬(予定)に海上釣り堀専用脈釣りロッド、【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】がリリースされる事になりました。

今回は、【釣りおじさんが海上釣り堀をする意外なきっかけから、ロッドの開発を終えるまで】のエピソードをまとめました。

『どんな風にして【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】が開発されたのか?』

が気になるなら、一度読んでみて下さいね。きっと楽しめますよ。

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海上釣り堀ユーチューバー【釣りおじさん】誕生のきっかけは【GTフィッシング】から

海上釣り堀ユーチューバー【釣りおじさん】誕生のきっかけは【GTフィッシング】から

釣りおじさんとは以前から一緒に釣りに行っていましたが、私が知り合った時は海上釣り堀の釣りをしておらず、私はルアーフィッシングを、釣りおじさんはチヌのフカセ釣りをメインに釣りをしていました。

私が釣りおじさんと知り合ってからは、釣りおじさんをルアー釣りにハメて、ルアーキャスティングの釣りの最高峰、GT(ロウニンアジ)フィッシングまで一緒に行く事に。

それまでそんな大物を釣っていなかった釣りおじさんは、『GTを釣る前に大物の引きを体験しておかないと。』という事で手軽に大物が釣れると思われた【海上釣り堀】の釣りを始める事になりました。

結果、釣りおじさんは海上釣り堀で大型の青物を釣る事ができて、当初の目標である【大物の引きを経験する】という目標を達成。

その後、2018年に海外(パラオ)までGTを釣りに行き、海上釣り堀での修行の成果もあって、釣りおじさんはGTを釣る事が出来ました。

釣りおじさんのGTフィッシングの様子はこちら(釣りおじさんのブログ記事へ)

 

その後も海上釣り堀の釣りを続け有名ユーチューバーになっていました

その後も海上釣り堀の釣りを続け有名ユーチューバーになっていました2

GTを無事に釣り上げる事が出来たので、海上釣り堀の釣りはGTフィッシング後は引退、と思われました。

ですがその後、釣りおじさんは海上釣り堀の釣りにどっぷりハマる事に。

そして、海上釣り堀フェスを開催する程の、有名ユーチューバーになったのでした。

釣りおじさんのYouTubeチャンネルはこちら

海上釣り堀フェスのYouTube動画はこちら

海上釣り堀フェスはロッドリリースの打診後の事です
海上釣り堀フェスを行ったのが2021年の5月。下の見出しの竿のリリースの打診が2021年の1月頃と少し時間軸がずれています。釣りおじさんを分かりやすく説明する為に海上釣り堀フェスの事を取り上げさせてもらいました。

 

釣りおじさんに【海上釣り堀脈釣りロッド】をリリースするか打診してみる事に

全12点の多点ガイドにする事で糸絡みを軽減

この頃になると私の方も、自転車と釣具のネットショップを運営する様になっていまして、各種メーカーとも仕入を通じて知っている状態に。

メーカーに新規ロッド等を打診できるくらいにはなっていたので、

釣りおじさんに『自分のこだわりを詰め込んだ海上釣り堀脈釣りロッド』を作ってみますか?と聞いてみる事に。

返事はありがたい事に二つ返事でOK。私の役目は釣りおじさんとメーカーを繋げる事だったので、ここで私の役目は終わったと思ったのですが、

『一緒に商品開発をして欲しい。』と言ってくれたので、共同で海上釣り堀脈釣りロッドの開発をする事となりました。

 

2021年の初頭に宇崎日新の担当と釣りおじさんと私の3人で打ち合わせ

2021年の冬に宇崎日新の担当と釣りおじさんと私の3人で打ち合わせ 2021年の冬に宇崎日新の担当と釣りおじさんと私の3人で打ち合わせ2

2021年の初頭、宇崎日新の担当と釣りおじさんと私の3人で、海上釣り堀脈釣りロッドについて打ち合わせ。

ここで釣りおじさんの希望を聞きながら、どの様な形にすれば実現できるか、色々打ち合わせをして、ここで概ねのスペックが決定して試作を作る事に。

穂先以外のスペックについてはスムーズに決まりました。

ロッドのスペックの詳細は別ページにまとめているので、ロッドの詳細を知りたい方はこちらのページをチェックしてみて下さいね。

ロッドスペックについて詳しくはこちら

 

穂先はカーボン穂先に決定!3種類のテストロッドを作成する事に

穂先はカーボン穂先に決定!3種類のテストロッドを作成する事に

脈釣りロッドは【穂先】が命。釣りおじさんから、『手で魚のアタリを感じて即掛けしていけるような脈釣りロッドを作りたい。』との事から、穂先が柔らかくて食い込みは良いが、感度は落ちるグラスソリッドではなく、しっかり手元まで魚のアタリを伝える事ができる【カーボンソリッド穂先】にする事に決定。

穂先のサンプルを触ったりして、3人で話し合った結果、3種類の穂先を試す事になりました。

その後、それぞれのカーボンソリッド穂先のテストロッドを3本作り、実釣で試す事に。

 

最初のテストは2021年4月|【フィッシングレインボー】で行いました

最初のテストは2021年4月|【フィッシングレインボー】で行いました 最初のテストは2021年4月|【フィッシングレインボー】で行いました2 最初のテストは2021年4月|【フィッシングレインボー】で行いました3

3本の試作ロッドが届いて、テスト開始となった初めての海上釣り堀釣行は、2021年4月のフィッシングレインボーでした。

私の方が海上釣り堀ほぼ初挑戦だった事もあり、この日は釣りおじさんに海上釣り堀での釣り方を教えてもらいながら、一緒にロッドのテスト。

試作ロッドで制作した穂先は3種類。

・0.65mmのカーボンソリッド穂先
・0.75mmのカーボンソリッド穂先
・0.75mmのスローテーパーソリッド穂先

の3種類です。フィッシングレインボーでの海上釣り堀釣行では、私の方は0.75mmのスローテーパー穂先、釣りおじさんの方は0.75mmの穂先をそれぞれチェック。

この日のフィッシングレインボーは良く釣れる日だったみたいで、この日海上釣り堀初挑戦の私でもつ抜け(10匹以上の魚が釣れる事)を達成するくらいだったので、テストには打ってつけの日でした。

青物・真鯛と複数かけた結果、ロッドの強度は曲がりはイメージ通りで問題なさそう。穂先ですが、0.75mmの穂先は釣りおじさんは気に入ってくれた様で『グラスの穂先と違い、しっかり手元にアタリを感じる事が出来ますね。』と喜んでくれていました。

繊細なアタリ代表である【シマアジ】のアタリがまだとれていないので、シマアジを釣らないといけない課題は残りましたが初回のテストとしては大きな成果を得る事あができる釣行となりました。

 

その後は竿を入れ替えてそれぞれがテストしていきました

その後は竿を入れ替えてそれぞれがテストしていきました その後は竿を入れ替えてそれぞれがテストしていきました2 その後は竿を入れ替えてそれぞれがテストしていきました3

釣りおじさんが丁寧に釣り方等を教えてくれたおかげで、概ね海上釣り堀での基本的な釣り方が分かったので、その後は私と釣りおじさん、それぞれ3種類のテストロッドをお互い交換しあってテストを繰り返しました。

その後の釣行で無事にシマアジも釣る事ができて、それぞれの穂先の特性が分かってきました。2人で魚を釣ってきて分かった結果が以下の通りです。

 

0.75mmのスローテーパーソリッド穂先

感度・目感度共に良好。テーパーが緩やかなので、穂先が太い割に穂先の挙動が大きく出て、目で見て合わせる事も出来る穂先でした。

食込みも0.65mmと比べても大きく見劣りしない穂先でしたが、スローテーパーな事から、通常の作りの穂先と比べて穂先の入り方が不自然な事が問題に。

個人的には好きな穂先でしたが、釣りおじさんはこの違和感を嫌がっていましたし、一般の方が使う時の事を考えるとクセがありすぎる、という事で不採用となりました。

 

0.65mmのカーボンソリッド穂先

感度はイマイチですが、グラスソリッドに近い食い込みをみせてくれたのが0.65mmのカーボンソリッド穂先。

シマアジの繊細なアタリも目で穂先の動きを見て合わせる事が可能な穂先でした。

【食い込みと感度のバランス】は最も良い穂先で、もし海上釣り堀で数釣り大会があるなら、この穂先がいいだろう、という考えは私と釣りおじさん共に一致。

ただ、『アタリを感じて即掛けしていく攻撃的な脈釣りロッド』というコンセプトもあった為、そのコンセプトからすると、感度不足が否めない所です。

 

0.75mmのカーボンソリッド穂先

【魚のアタリを感じて即掛ける】というコンセプトに相応しく、手元まで『コツッ!』とくる感度は素晴らしい穂先でした。

この時点でのテスト段階では、食い込みも問題なかったですが、まだ魚が低活性の状態の時をしっかり経験していなくて、その点が不安材料。

0.65mm穂先も良いので甲乙つけがたく、引き続き0.65mm穂先と0.75mm穂先のテストロッド2種類に絞ってテストを続けていく事になりました。

 

悩みに悩んで0.65mmのカーボンソリッド穂先に決定

1節目は全てSICガイドを採用

釣りおじさんと私(主に釣りおじさん)が0.65mmの穂先と0.75mmの穂先を複数回の釣行で釣り比べていくも、釣り込めば釣り込む程、どちらの穂先も一長一短で決められない状況が続きました。

テスト釣行を繰り返す中で、低活性で魚の食いがシビアな状況では、やはり0.65mmの穂先が釣りやすい、という事を再確認。

私と釣りおじさんの中では、0.65mmと0.75mmの穂先の総合点は同じくらい。それなら、より多くの釣り人が扱いやすく釣りやすい穂先である、0.65mmのカーボンソリッド穂先にする事を決定。この決定が2021年の6月頃で、ここから本生産開始となる、予定でした。

 

ロッドの長さが350cmのはずが360cmだった事が判明

ロッドの長さが350cmのはずが360cmだった事が判明

テストを終えて生産の話を宇崎日新の方と話を進めていたら、なんと350cmと思っていたものが実は360cmだった事が判明。

ここで、360cmとしてそのままリリースするか、350cmのロッドを作ってもらい、テストをやり直すか、の判断に迫られました。

 

350cmの試作ロッドを制作する事に

350cmの試作ロッドを制作する事に

海上釣り堀によっては使用ロッドの制限長さが350cmまでの所がある事。それと10cm短くする事により、竿の感度が少しUPする事が期待できたので、350cmの試作ロッドを作り再びテストを再開する事にしたのでした。

 

10cmの長さの違いが大きな感度向上に寄与し本生産が決定!

10cmの長さの違いが大きな感度向上に寄与し本生産が決定! 10cmの長さの違いが大きな感度向上に寄与し本生産が決定!2

そして遂にテストロッドを届き実釣テスト。実際に350cmのテストロッドを使用して驚いたのは、【大幅な感度の向上】でした。

ロッドが短くなる事での感度向上は期待していましたが、その感度の上がり具合が思っていた以上で、元の360cmの0.75mmの穂先に近いくらいの感度になり、さらに短くなった事でロッドの持ち重りも半減。

僅か10cmの違いがここまでロッドの使用感を変える事になるとは本当驚きでした。

もちろん、私も釣りおじさんも、この結果には大満足で2021年7月頃に宇崎日新に正式に発注を決定。

こうして偶然のアクシデントがあった事で、感度も良く、食い込みも良い、という相反する性能を備えた【即掛】の名前に相応しい海上釣り堀脈釣りロッドに仕上がったのでした。

 

【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】の仕様・詳細

【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】は2022年2月上旬販売予定

【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】の開発裏話は以上となります。

最後まで読んで頂いて、本当にありがとうございました。

 

ロッドの仕様や詳細はこちらのページをチェック!

【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】については、私が運営している釣りブランド「HAPPY ANGLER」の公式HPにて仕様や詳細を説明させて頂いているので、詳しく知りたい方はチェックして頂ければ幸いです。

海上釣り堀専用脈釣りロッド【釣りおじさん「即掛」脈釣りSP350】について詳しくは公式HPへ

 

釣りおじさん 即掛 脈釣りSP350

 

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ABOUTこのブログの管理人

釣り歴約30年。バス釣り・管理釣り場・エギング・メバリング・ロックフィッシュ等のルアー釣りを 幅広く経験しています。特に力を入れている釣りはメバリングです。

幅広い釣り経験を通じて、釣り初心者に分かりやすく釣り方等を紹介しています。

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