海上釣り堀は、それぞれの施設ごとに特徴・ルール・注意点があります。海上釣り堀によく行っている釣り人なら『常識だよ~。』という事も、初めての海上釣堀だと何が常識なのか分からない事も・・・。
今回はそんな海上釣り堀の一つ、【辨屋】の特徴・行き方・注意点について詳しくお伝えしています。
海上釣り堀初心者で【辨屋】に興味があるなら一度読んでみて下さいね。きっと役立ちますよ。
辨屋は三重県にある最大規模の海上釣り堀
【辨屋】は〒516-0117 三重県度会郡南伊勢町礫浦にある海上釣堀です。
三重県には数多くの海上釣り堀があり、そんな海上釣り堀激戦区の三重の中でも【辨屋】は最大規模の海上釣り堀で、その収容人数は100人以上。
魚の放流量も多く、サイズが大きい魚が多い事からベテランも多数通っており、人気の海上釣堀となっています。
詳しい場所は公式HPに記載されているので、公式HPの【アクセス】を見て下さいね。
辨屋ではどんな魚が釣れるの?
辨屋では、真鯛・ブリ・カンパチ・ヒラマサ・シマアジ等が放流されています。
釣れる魚の大きさは最低でも40cm、だいたい45~80cmくらいのサイズがアベレージサイズとなります。
海上釣り堀定番の魚はほぼ網羅しています。又、釣れるサイズは他の海上釣り堀より一回り以上大きい個体が多く、釣りごたえがあるのが特徴です。
辨屋で最も釣れる魚は【真鯛】で、これは他の海上釣り堀と変わらないのですが、意外に真鯛と同じくらい青物が釣れたり、と真鯛以外の魚も数釣れるイメージです。
通常、海上釣り堀では、ボウズ回避で真鯛を数匹釣り、その後は青物(ブリやヒラマサ等)や他の高級魚に狙いを変えていく、というのが通常の流れとなっていますが、辨屋では、いきなり青物狙い!等も良さそうです。
辨屋では、ここで紹介した魚種以外にも色々な魚が放流されています。放流されている魚について詳しくは公式HPで紹介されているので、ちゃんと放流されている魚を知っておきたいなら、一度チェックしておきましょう。
辨屋(海上釣り堀)の養殖魚って天然の魚と比べて美味しいの?
養殖魚が天然魚より美味しくなかったのは昔の話
ここ5~10年で養殖技術は上がり、海上釣り堀の養殖魚は本当に美味しくなりました。個人的には最高に美味しい天然物には劣るものの、ちょっと状態の悪い天然ものよりは美味しい、といった感覚です。(あくまで個人的感想です。)
ただ、それはノーブランドの養殖魚の話で、ブランド系の養殖魚(オリーブハマチ等)は天然魚より美味しいです。
もう、『養殖魚は天然魚と比べると美味しくない・・・』というのは過去の話となりました。
魚の品質が安定している事と寄生虫の心配がないのも養殖魚の強み
養殖魚は、天然魚と違い、どんな季節でも、どの個体でも一定の品質が保たれていて、美味しさが約束されているのは安心ですよね。
養殖されているだけあり、天然魚によくある『痩せていて身がスカスカ・・・』といった事もありません。
それと養殖魚の場合、管理された餌で飼育されているので【寄生虫】のリスクがほぼ無いのも嬉しい所です。
天然魚との違いは身の質と脂の量
養殖魚は天然魚と比べて、狭いイケスで飼育されている影響と思いますが、身の質は天然魚より柔らかいです。でも身がぐずぐず、といった事はなく、柔らかくて食べやすい印象です。
天然ものと比べると脂が乗っている個体がほとんどです。10年以上前の海上釣堀の養殖魚は油がギトギトで美味しくなかったですが、今の養殖魚はそこのあたり、ちゃんと調整されていて、いい感じの脂の乗りになっていて脂でギトギトする、といった事はありません。
一番のオススメは【お刺身】
養殖魚は何にしたら美味しいのか?というと、一番のオススメはお刺身。身が柔らかくて脂も乗っているので、とても美味しいです。
塩焼きや煮付けなどにしても、もちろん美味しいですが個人的に養殖魚は刺身が一番真価を発揮すると思っているので、どう料理するか悩んだ時はまずは【お刺身】にすると満足できる事でしょう。
辨屋の料金について
辨屋の料金ですが、基本的に男性1名12000円です。(※2021年7月時点)
女性・中学生10000円、子供(小学6年生まで)5000円となっています。料金は一般的な海上釣り堀より1000円程高め。でも、大きい魚が釣れる海上釣り堀なので、その分の価値は十分あると思っています。
あと見学のみ、も可能です。見学の場合渡船料1000円となりますよ。詳しい料金表は公式HPで確認して下さいね。
辨屋の営業時間と定休日について
営業時間は基本8時間
辨屋の営業時間は基本AM6:00~PM2:00の8時間となりますが、夏(6~9月)はAM5:45~PM1:30の7時間45分となります。下の表でもまとめているので、合わせて確認して下さいね。
期間 | 予約受付・開始時間 | 納竿時間 |
夏季以外 | AM6:00 | PM2:00 |
夏季(6・7・8・9月) | AM5:45 | PM1:30 |
早帰りサポートもあります
『途中で帰りたくなったな・・・。』と思った時は早帰りサポートもあります。早上がりの時間はAM12:00とPM1:00(※夏樹はAM12:30のみ)です。
当日、スタッフに直接伝えるか、携帯電話で電話して連絡するといいですよ。詳しくは公式HPの【料金・システムについて】のページ最後に書いてあるので確認して下さいね。
早帰りサポートについて詳しくは公式HPの【料金・システムについて】のページへ
定休日
基本的に、定休日は平日の17日です。(17日が土日祝日だと営業している様子)
17日以外だと、元旦のみ定休日となります。ただし、1~2月の閑散期は時々定休日以外でも休みとなる事があるので、予約カレンダーを見て確認すると良いでしょう。
辨屋で釣りをするには事前予約が必要
辨屋では、当日予約なしでふらっと釣りに来て釣り・・・は出来ません。事前予約が必須となります。
辨屋では、メールと電話で予約を受け付けしています。まずは公式HPの【予約カレンダー】で予約状況の確認をして、希望の日をメールか電話で予約しましょう。
やっぱり電話の方が確実
メールだとリアルタイムの予約状況が分からない事と、予約メールの返信に時間がかかる事があるので、電話での予約が確実でです。
電話受付は午後8時まで。午後1時~午後3時30分の間は電話が繋がらないので注意しましょう。
公式HPでも基本的に予約は電話推奨なので、
【予約カレンダーを見て予約日を決める→予約の電話を入れる】
という流れがオススメです。
暖かい季節の休日は予約が埋まる事も多いので、予定が決まったら早めに連絡するといいですよ。
予約をキャンセルする時は出来るだけ早めに!
キャンセルが遅れるとキャンセル料金がかかる事があるので、予約をキャンセルする時は、出来るだけ早めに辨屋に連絡しましょう。
臨時休業の場合は辨屋から電話があります
荒天やその他理由で臨時休業となる事があります。予約していて臨時休業となる場合は、基本的に辨屋のスタッフから電話があります。
スタッフの手違い等で電話が来ない可能性もあるので、台風等で荒天となる場合は、釣行前日に施設に電話して確認しておくとより良いでしょう。
駐車場は船乗り場の横にあります
グーグルマップ(駐車場の場所)
グーグルマップ(船乗り場)
駐車場は船乗り場の横にあります。海側が船着き場で陸側が駐車場となっています。
辨屋に向かっていくと、画像の様な大きい看板があるのできっとすぐ分かりますよ。
駐車場はかなりのスペースがあるので大きな海上釣り堀といえども、足りないという事はないでしょう。
受付は駐車場の裏にあるので注意!
グーグルマップ(事務所の場所)
手続きをする受付は駐車場の裏側にあります。最初に来た時、船乗り場や駐車場から見える範囲にないので、あせると思いますが、ちゃんと駐車場の裏に事務所があるので安心して下さいね。
受付の前に自動販売機があり飲み物を買う事ができます
辨屋周辺には何も買う場所はありませんが、受付の前に自動販売機があり、飲み物を買う事ができます。
釣りに行く前にうっかり買い忘れた場合や、釣り終わったに、キンキンに冷えたジュースやあったかいコーヒー等で一息つきたい時に利用するといいですよ。
釣りをするイケスは少し沖にあるため船で移動します
辨屋では釣りする場所は少し沖にある筏なので、船で移動します。約数分で到着するので、船酔いの心配はしなくて大丈夫です。
釣り場が陸続きでないので、飲み物や食べ物、エサ等を持ってくるのを忘れると取りに行く事が出来ません。なので、船に乗り込む前に忘れ物をしないよう、注意しましょう。
スカリは船に乗る前に持っていく(イケスにはスカリはありません)
スカリは船に乗る桟橋の横に置いてあります。各自持っていくスタイルです。(料金は無料)
筏にはスカリは置いていないので、船に乗る前に忘れずにスカリを持っていきましょう。
トイレは受付に1カ所・筏1基につき1つずつ設置されています
トイレは受付に1つ・筏1基につき1つずつ設置されています。屋根がついていて日差し・雨を防ぐ事のできる休憩所も筏1枚につき1つずつ設置されています。
筏の上では日差しを思いっきり浴びて消耗するので、日陰のある休憩所が設置されているのは嬉しいですよね。
辨屋の筏の数・大きさ・深さ
辨屋の筏の数と大きさ
辨屋の筏は1番から13番まであり、全部で13基あります。
・小筏(10m角)は1番と2番、6番~13番。合計10基
・大筏(13m角)は3番、4番、5番の合計3基
となります。又、8番9番の筏は繋がっていて、大人数で貸し切りする時によく使われる筏との事ですよ。
辨屋の筏の深さ
辨屋の筏の深さは約9m。海上釣り堀のスタンダードな深さですね。
タモは無料で借りる事が出来ます
タモは筏に複数置いてあり、無料で使用する事ができます。ですが、タモは無料だけあってあまり良い物でない事と、本数に限りがあるので、よく海上釣堀に行くなら、タモは自前の物を用意しておいた方が安心・快適に釣りが出来ます。
辨屋の筏のルール
竿は一人1本・長さ5m以内
竿は一人1本、長さは5mまでとなります。竿は使用するのが1本までなのですが、予備の竿を持ち込むのに制限はありませんよ。
持ち込める竿の長さは5mまでですが、この長さは海上釣り堀の中でも最長レベルの長さです。一部の磯竿を除いてほとんど全ての竿が使える長さ規定なので、その点は嬉しいですよね。
針は1本のみ
使用できる針は1本のみ、となります。胴付仕掛け等、複数の針を使った仕掛け、ダブルフックやトリプルフックも禁止なので注意しましょう。
サビキ・ルアーの禁止
サビキ・ルアーは禁止です。『餌の釣堀で餌より釣れないルアーは問題なく使えるでは?』と思ってしまう方もいると思いますが(私もそうでした)使えるのは【餌】のみでルアーは禁止なので注意しましょう。
撒き餌は禁止
撒き餌は禁止となっています。また、あまった餌をイケス内にまくのも禁止です。ついつい余った餌をまいてしまう事があると思うので注意しましょう。
その他詳しいルールやマナーについては公式HPで確認を
その他詳しいルールやマナーについては公式HPで確認して下さいね。
レンタルタックルもあります
『海上釣り堀を体験したいけど、いきなりタックルを揃えるのはちょっと・・・』と思っているなら、辨屋にはレンタルタックルも用意されていますよ。
貸竿(浮き仕掛け付き)1本1500円(2021年7月時点)となっています。公式HPの【料金・システムについて】の項目で紹介されているので、詳しく知りたい方は公式HPをチェックして下さいね。
お弁当配達サービスもあります
辨屋では、当日にお弁当を注文できますよ。(料金は1000円 税込)
受付時にしか注文できないので、注文する場合は受付時に注文を忘れない様に注意しましょう。
予約したお弁当はAM11時頃に筏までスタッフが運んでくれます。コンビニご飯もいいですが、お弁当も捨てがたいですよね。
釣り餌は別の釣具店で用意しておいた方がいいの?
辨屋には釣り餌の販売は行っておりません。(※活きアジだけは販売されています。1セット10匹・1000円)なので釣具屋で揃える必要があります。
また辨屋周辺には釣り餌を購入できる釣具屋はありません。(2021年7月時点)
辨屋に限らず、三重県の海上釣り堀周辺には釣具屋(エサ屋)はなく、玉城インター周辺に釣具屋(エサ屋)が固まっています。辨屋に行く前に立ち寄る事が出来る釣具屋(エサ屋)については別の記事にてまとめているのでそちらを参考にして下さいね。
三重の海上釣り堀に初めて行く釣り人必見!釣行前に立ち寄れる3つのエサ屋を紹介
釣りをしている時の放流は何回あるの?
辨屋の放流は2回です。
1回目は朝8時くらい(真鯛・シマアジ等)
2回目は朝10時くらい(青物中心)
となります。放流直後のチャンスは逃さない様にしたいですね。
釣れた魚はどうするの?
釣れた魚はリリース禁止!
辨屋では釣れた魚は全て持ち帰り、となります。釣った魚のリリースはしてはいけません。
ルアーの管理釣り場等では釣った魚はリリースが普通ですが、辨屋に限らず、ほとんどの海上釣堀では【リリース禁止】なので注意しましょう。
釣れた魚はスカリの中へ
釣れた魚はスカリの中に入れてキープします。帰りにスカリに番号札をつけて、スカリごと持ち帰ってくれますよ。その後施設スタッフが魚を締めた後に魚を渡してくれる形です。
スカリですが、筏にはなく、船に乗る前に持ってこないといけないので注意しましょう。スカリの場所と注意点について詳しくは記事の上部で説明していますよ。
魚を捌くサービスは無いので注意!
ほとんど海上釣り堀では、魚を捌いてくれるサービスがあるんですが、辨屋には魚を捌いてくれるサービスはありません。
魚はちゃんと締めてくれますが、魚は自分で捌く必要がありますよ。
魚を釣った後はどうするの?
魚を持ち帰るには50L以上のクーラーボックスが必要
海上釣り堀では5~10匹以上の大型魚が釣れるので、50L以上の大型クーラーボックスが必要です。
無名メーカーの安い物(7000円~)からメーカーブランドの高級品(40000円~)まで様々な価格帯の物がありますが、今後も海上釣り堀の釣りを続けていくなら、高価格帯で保冷力の高いクーラーボックスを選びましょう。
最低でも40L以上、出来るなら50L以上のクーラーボックスがベストです。
私は、というと2021年7月時点では手持ちの7000円くらいの安い50Lのクーラーボックスを使っています。
クーラーボックスに入れる氷は施設で販売しています
氷は施設でバケツ1杯300円で販売しています。氷の量が多い割に安いので、氷は他の場所ではなく、辨屋での購入がオススメです。
釣れなかった時のお土産はありません
辨屋では、釣れなかった時のお土産はありません。つまり、魚を持ち帰りたかったら【必ず釣らないといけない】という事ですね。
辨屋は三重の海上釣り堀でもトップクラスの放流量がある海上釣り堀なので、頑張って1匹は魚を釣って持ち帰りましょう!
海上釣り堀【辨屋】に行ってみよう!
海上釣り堀【辨屋】の行き方・注意点・特徴についての説明でした。
この記事を読んで【辨屋】に行ってみたいな、と思ったなら一度行って体験してみましょう。きっと楽しいですよ。