2024年2月3日、フィッシングショーOSAKA(大阪)2024に行ってきまして、色々な気付きがあったので記事にしてまとめましたよ。
海上釣り堀脈釣りロッド「釣りおじさん即掛とアルティメットの違い」について
気になった各社ブースと釣りアイテムの紹介
釣りは将来どうシフトしていくのか
についてお伝えしています。
がまかつブース(釣りおじさん即掛とアルティメットのロッドの違い)
私自身が、海上釣り堀の脈釣りロッド、「釣りおじさん 即掛シリーズ」を開発、販売している事もあって、まずはがまかつブースへ。
竿工房なにわさんの紹介もあって、
海上釣り堀界では有名な林賢治さんとお話する機会を設けてもらいました。(竿工房なにわさん、ありがとうございます。)
林賢治さんは「がまかつ 海上釣り堀 アルティメットシリーズ」カーボンソリッドティップ搭載の脈釣りロッド等の開発・監修されています。
「釣りおじさん 即掛 シリーズ」と同じカーボンソリッドティップのロッドを開発されているので、主に以下の質問をしましたよ。
回答と合わせてお伝えします。ちょっとマニアックな話になっていますがご容赦ください。
4mの脈釣りロッドで「手感度」は出るのでしょうか?
「釣りおじさん 即掛350」で手感度を出す為に四苦八苦し、個人的に3.5m前後が手感度を出す限界と感じていました。
アルティメットシリーズに4.0mのカーボンソリッドの脈釣りロッドがあったので、
「4mの脈釣りロッドで「手感度」は出るのでしょうか?」
と聞いてみると、
「4mの長さがあると手感度は出しにくいです。」との事。
がまかつの最高級カーボンをもってしても、「長さ」の壁は現状打ち破れないみたいです。
カーボンソリッドの先径が太いですが食い込みに影響しないのでしょうか?
「釣りおじさん 即掛 シリーズ」では、「手感度」と「食い込み」を両立させる為に先径0.65mmの極細カーボンソリッドティップを採用しています。
対して「アルティメットシリーズ」の脈釣りロッドは先径0.8~0.9mmとやや太め。
正直この先径のカーボンソリッドでは「魚のアタリをはじく事が多いのでは?」と思ったので、質問してみました。
林賢治さんの回答を要約すると以下の通りです。
・先径を細くすると穂先の揺れが大きくPEラインが絡みやすい。揺れとPEラインのからみを軽減する為に穂先の先径は少し太目にしています。
・先径が太くなる事で起きる食い込みにくさは、カーボンソリッド部分を長くし、テーパー角度を浅くする(先径と元径の差を小さくする)事で穂先全体のストローク量を増やす事で解決しています。(※こちらは一部私の意訳があります。)
との事でした。
「釣りおじさん 即掛 シリーズ」は穂先部のカーボンソリッドが長い所(1節分丸々カーボンソリッド)は同じですが、先径は細く、元径を太くしているので、そこは真逆となっています。
「全体のストローク」で食わせるアルティメットシリーズ、「穂先の曲がり」で食わせる釣りおじさん 即掛 シリーズ、同じカーボンソリッドの脈釣りロッドなのに、まったく違う作りになるんだなあ。と思いました。
「釣りおじさん 即掛 シリーズ」と「アルティメットシリーズ」は前提となる使用ラインが違います
「アルティメットシリーズ」は「PEラインの使用」を前提にしたロッド作りをしています。なので穂先がからみにくい様に先径を少し太くしたりといった工夫があります。
対して「つりおじさん 即掛 シリーズ」はPEでも使用は可能ですが基本的には「フロロカーボンラインの通し」を前提にした作りになっています。
なので、穂先が極細カーボン穂先(フロロカーボンの通しの場合PEよりずっと穂先が絡みにくい)となっていますよ。
なので、「フロロカーボン通し派」なら即掛シリーズ、「PE派」ならアルティメットシリーズを選ぶとより良さそうです。
PEラインでトラブル少なく脈釣りをする工夫
私は脈釣りはフロロ通し派なのですが、せっかくなので林賢治さんに脈釣りでPEラインを使用する時にトラブルを少なくなる工夫も聞いてみました。
対応はシンプルで
・PEとハリスの間に2ヒロ(約3m)のナイロンラインを入れる
との事です。ナイロンラインを2ヒロ入れる事で
・仕掛け投入時はナイロンラインからなので仕掛けが絡みにくい
・ナイロン部分がショックリーダー代わりとなりアワセ時のアワセ切れが激減する
との事ですよ。
「脈釣り・PE派」の方でトラブルに悩まれている方は試してみると良さそうです。
ハピソン(Hapyson)ブース(フィッシングバイク)
ハピソンでは去年(2023年)に引き続いて今年もフィッシングバイクを出していましたよ。
フィッシングバイクについて詳しくはこちら(ハピソンの公式HP)
ジャクソンブース(Jackson) ブース(Selected(セレクテッド) ポッシュ)
ジャクソンブースでは、以前から知っていましたが使い勝手がどうなのか分からなかったので買わなかった「Selected(セレクテッド) ポッシュ」があったので実際に触ってみました。
思っていたより出入口の固さが絶妙にいい感じで指を入れやすかったです。
今まで「糸くずワインダー」を使ったりしていたのですが、
・意外にラインを巻き取るのが面倒
・ラインの切れ端を入れられない(入れるとこぼれる)
ので、これからはこれがすごく良さそうです。僕は早速Amazonでポチりましたよ。
ブルーストーム(Bluestorm)ブース(モーゲット)
膨張式ライフジャケットの老舗、ブルーストームでは、各ライフジャケットのカラーを一新!
かなり落ち着いたカラーになりました。(画像では分かりにくいですが深緑を基調としたカラー)
新カラーは今年の春くらいから順次入ってくるみたいですよ。
個人的に初めて知ったのは「モーゲット BSJ-8320RSII」。
コンパクト型の肩掛け式膨張式ライフジャケットで、これだけコンパクトなのにちゃんと「小型船舶用救命胴衣Type A」なんです。
実際に装着させてもらうと、思った以上に楽でした。あと、ベルトが胸までなのでウエストポーチ等が使えそうなのもいいなあ、と思いました。
あと、ついで?に現在愛用している「モーゲットウエスト BSJ-9320RSⅡ」も紹介しておきますね。
こちらは通常の腰掛タイプの膨張式ライフジャケット。約半分の長さ(重さは通常タイプとだいたい一緒と思います)になった事で、思った以上に装着が楽に感じたのでずっと愛用しています。個人的に本当オススメです。
ダイワ(DAIWA)ブース
ダイワグレマスターズ3連覇!!V8
ダイワブースをなんとなく見ていると、「ダイワグレマスターズ3連覇!!V8」というポスターを発見!
田中貴さん、という方みたいです。
「3連覇&V8は凄すぎるでしょ!」と思わずパチリ!してしまいました。
ネットで調べると2024年2月10日(夕方5:30~6:00)に「THE FISHING」にて放送されるとの事。気になる方は観てみるといいかも、です。
「ダイワグレマスターズ3連覇!!V8」のTV放送について詳しくはこちら(テレビ大阪公式)
月下美人 AIR TW8.5L PE SPECAL
以前からベイトフィネスに興味があり、4~5年前は結構やっていました。今は他の釣りや釣り方に忙しくて出来ていないですが、再開したいなあ、とは思っています。
ここ数年ベイトフィネスリールの状況が分からなかったのでダイワブースにて「ソルト用の最新のベイトフィネスリールは何がいいんですか?」と聞くと、
「月下美人 AIR TW8.5L PE SPECAL」を紹介されましたよ。
2021年の下旬頃に発売されたモデルの様で結構前になりますが現状ではこれが最新機種との事ですよ。
「月下美人 AIR TW8.5L PE SPECAL」について詳しくはこちら(ダイワ公式)
フィッシュマン(Fishman)のブース(Beams inte7.9UL・Beams inte7.7UL)
私は以前ベイトフィネスをしていた時、インクスレーベルのサビオを愛用しているのですが、1g前後のルアーをキャストするには「少し固いなあ。」と思っていました。
そこで、フィッシュマンブースを見てみるてロッドを振ってみると「Beams inte7.9UL」がいい感じ。
上で紹介した「月下美人 AIR TW8.5L PE SPECAL」と合わせて使ってみたいなあ、と思いました。
個人的には沖・深場狙いの2~3gのジグヘッドを使ったジグ単アジングやメバリングなんかに使いたいなあ、と思いましたよ。
あと2024年春に発売予定の「Beams inte7.7UL」も触ってみました。こちらは「Beams inte7.9UL」よりシャキッ!としている感じ。
こちらの方がより繊細・高感度のロッドの様に思いましたよ。
「Beams inte7.9UL」について詳しくはこちら(フィッシュマン公式)
「Beams inte7.7UL」について詳しくはこちら(フィッシュマン公式)
ジャングルジム(JUNGLEGYM)ブース(ジャコヘッドTG M 4.0g 5.0g)
最近、アジングで沖&深場を狙う機会が増えてきていて、「重めのTGジグヘッドが欲しいなあ。」とずっと思っていました。
そしたらなんと「ジャングルジムからジャコヘッドTG M の4.0g・5.0g」が出ているのを発見!
既に販売開始となっていて、僕は先程Amazonでポチりましたよ。
フックサイがMで20UPのアジしか使え無さそうなのがちょっと残念ですが、深場狙いのメバリング(デイメバリングで出番が多い)にも使えそうで楽しみです。
ブリーデン(BREADEN)ブース(エビのさんぽ)
ブリーデンブースに立ち寄ってみると新機軸ルアーを発見。
「エビのさんぽ」というルアーでエビの足の部分が水車みたいになっていて、スローリトリーブするとその部分がぐるぐる回るというルアー。
こういう機構のルアーは初めてで「面白いなあ。」と思いました。
ブリーデンの「エビのさんぽ」について詳しくはこちら(ブリーデン公式)
ガイドサービスセブンのブース(カニじゃん)
ガイドサービスセブンのブースに立ち寄ると「そのまんまカニ!」のルアー(メタルジグ?)を発見。
スタッフに効くと「釣れますよ。」との事。
「本当にそのまんまカニ、のルアーで面白くてこのルアーで釣ってみたいな。」と思いました。
「カニじゃん」について詳しくはこちら(ルアーニュースRのHP)
DUELのブース(魚に見えないピンクフロロ)
DUELのブースのブースで目に付いたのが「魚に見えないピンクフロロ」でした。
ブースの画面に比較動画が流れていて「ピンクフロロの方は魚がよけずにラインに当たっている様子」を見る事ができました。
単純ですが、「おお~、これは本当かも。」と思い欲しくなりました。
「魚に見えないピンクフロロ」について詳しくはこちら(DUEL公式)
GATE80のブース(マエノリ・アトハク)
GATE80のブースのブースでチラシを貰い見てみると「マエノリ・アトハク」という新しい宿泊サービスがありました。
会員制で1泊あたり「3580円(休日・税込)」で素泊まり可能なサービスみたいですよ。
現在、和歌山(湯浅)・京都(舞鶴)・大阪(長居)・兵庫(香住)の4か所だけですが、今後増えていくと面白そうだと思いました。
「マエノリ・アトハク」について詳しくはこちら(GATE80公式)
「釣りは将来どうシフトしていくのか」フィッシングショーOSAKA2024に参加して感じた事
新しい釣り方・より釣れるメソッドはもうほとんど無いかも
フィッシングショーOSAKA(大阪)2024に行って今回感じた事ですが、「新しい釣り方」や「より釣れるメソッド」というのはもうほどんど出尽くしのかな、と感じました。
10年前、20年前はエギング・メバリング・チニング・アジングと次々に新しい釣り方がでてきていて、またタチウオのワインド釣法やメバリングのアイスジグ等新しいメソッドが生まれていましたが、ここ数年そういったものは出ていない様に感じています。
これからの釣りは「より楽しむ」にシフトしていくのでは
代わりに、「このルアーで釣ったら面白そう」や「より高感度になってより楽しめる」等の、より釣れるではなく「より楽しむ」側面が強く出ていた気がしました。
これからは「より釣れる釣り方」ではなく「より快適に・より楽しむ釣り方」にシフトしていくのでは、と個人的に感じたのでした。