
2025年6月16日、【天狗堂高浜店】発の「『釣りおじさんと一緒に海上釣堀で釣りをしよう♪』」の小規模イベントに参加してきました。(海上釣堀 辨屋 にて開催)
その際に「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」を貸出していたので早速借りて、実際に複数の魚を釣ってインプレッションをしました。
手感度・食い込み・ロッドパワー・持ち重り感・ズームの実釣インプレッション
「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」との比較
についてお伝えしています。
実釣の様子はこちら

当日の釣行の様子は後日、別のブログ記事にて掲載予定です。また投稿したらSNSで告知するのでよろしくお願い致します。
釣果だけお伝えすると
・イサキ 9匹(※スレがかり1匹含む)
・真鯛 5匹
・シマアジ 2匹
となりました。
実際に使用したロッド一覧

今回実釣に使用したロッドは以下の通りです。
・シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM 300-350(穂先Type-1)
・釣りおじさん即掛脈釣りSP350
・釣りおじさん即掛脈釣りSP290
今回使用したのが「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」シリーズの中で最も短い300-350。穂先は感度重視の「Type-1」を使用しました。
私が開発・リリースしているロッド「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」と比較としてみましたよ。
実際に全てのロッドで複数の魚(主に真鯛)を釣る事が出来たのでしっかり比較できました。
「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」と「釣りおじさん即掛脈釣りSP」の各種比較
手感度

「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」の手感度は、カーボンソリッド穂先で手感度をウリにしている「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」と比べても明らかに上です。
グラスソリッドとは思えない手感度。ビンビンに手元にアタリが伝わってきます。これはめっちゃ楽しいです。
食い込み

「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」はグラスソリッドなので食い込んでくれる、と思いきや、グラスソリッド部分が思った以上に短く、ソリッド部分以外が固いので、アタリがあっても食い込みません。
「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」はカーボンソリッドながら穂先が細いので、食い込んでくれますが、「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」はアタリを弾いて食い込みは悪いです。ですが、これは高感度の代償でもあるので、感度を取るか、食い込みを取るか、という事になりそうです。
基本的には魚のアタリを見て感じて、こちらから掛けていく、というロッドとなると思いました。
「グラスソリッドだから食い込ませて釣るロッド」と思っているなら正反対のロッドなので、その点は注意が必要、ですね。
ロッドパワー

「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」は「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」と同じくミディアムヘビー設定、との事ですが、実際に真鯛を何匹か釣った感じでは「ヘビー」といってもいいロッドパワーです。
今回このロッドで青物を釣る事は出来ませんでしたが、良型の真鯛を掛けても、まだまだバットに余裕がある状態でした。
ですが、これだけのロッドパワーながら、魚をかけたらちゃんろロッド全体が曲がり、しっかり仕事してくれているので、その点は流石のハイエンドですね。
ただ、全体的にハリがあるので、真鯛の首振り時には、テンションが抜けやすいイメージを持ちました。
「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」もミディアムヘビークラスのロッドですが、それなりに曲がってくれるので、真鯛のやりとりは「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」よりやりやすいです。
真鯛を釣る時は「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」の方が向いている感じで、青物を釣る時は「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」の方がいい感じと個人的に感じましたよ。
持ち重り感

これは他の使用者も言っていたのですが、「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」は他の同じ長さの脈釣りロッドと比べ明らかに持ち重り感があります。
「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」は穂先がグラスより軽量なカーボンな事もあり、ロッド重量の割には持ち重りが少ないロッドで、
即掛シリーズと持ち比べると「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」の持ち重り感がより感じられました。
実重量も
・釣りおじさん即掛脈釣りSP350…約198g
・シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM MH300-350…約220g
と同じ長さのロッドですが、実重量は「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」の方が20g程重たいです。このあたりはズーム機構を付けた事で、その分の部品の分重たくなったのでは?と考えています。
スパイラルガイド

「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」のウリであるスパイラルガイド。これは素直に扱いやすかったです。
ラインの放出も特に違和感を感じず、ロッドの捻じれも起こりにくくていいですね!
「釣りおじさん即掛脈釣りSP290・350」は通常のガイドセッティングですが、スパイラルガイドにしたくなりました。
ズームを伸ばした時(350)の使用感

「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」の最大のウリである「ズーム機構」。伸ばした時(350cm)の使用感ですが、魚をかけた時、ベリー部分があまり曲がらなく、かなり先調子な印象が残りました。
「釣りおじさん即掛脈釣りSP350」も先調子側のロッドですが、そんなSP350と比べてさらに先調子な感じです。
先調子な事から今まで触った海上釣堀脈釣りロッドの中では最高の手感度が出ている、と思いました。
ベリー部分があまり曲がらないので、魚を寄せる時に少し違和感を感じます。私はどちらかというと胴調子のロッドが好みなので、気になりました。
ですが、先調子のロッドが好みの方には良いロッドと思いますよ。
ズームを縮めた時(300)の使用感

ズームを縮めた時(300cm)ですが、伸ばした時と打って変わり、素直な曲がりのロッドとなりました。
通常、ズームを縮めた状態の場合、バット部分にズーム部分が重なる関係から、より先調子になる傾向があるのですが、
「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」に関しては、まったくそんな事はなく、むしろ縮めた方がとてもいい曲がりをしてくれます。
縮めた状態では、ほぼ同じ長さの「釣りおじさん即掛脈釣りSP290」と比較しても、よりスムーズな曲がりで、ロッドパワーも感じられます。
少しロッドが重たい事(SP290はズームではないので重量約170gとエクスチューンと比べて約50g軽いです)以外はSP290より、自然なロッドの曲がりでバットパワーも感じられていいですね。
まとめ:尖っている性能で面白い脈釣りロッドと思いました

通常ハイエンドロッドはバランスよく作られる事が多いのですが、「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」は、
・ズーム仕様
・スパイラルガイド
・高感度(手感度は最高)
・先調子
とかなり攻めた性能をしていました。個人的にはハイエンドの海上釣堀ロッドを検討している人はベテランが多く、これくらい尖った性能の方が面白い!と感じましたよ。
色々と書きましたが、総合的な完成度はハイエンドモデルだけあり良いと思いました。
以上、「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」を実釣インプレッション、でした。
「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」と比較に使用した「釣りおじさん即掛脈釣りSP」のロッド紹介
シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM
今回、実釣インプレッションをした「シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM」です。
今回使用したモデルは「300-350 穂先:穂先Type-1」でした。
端的にお伝えすると、「ズーム機能あり・先調子・手感度が良い・ヘビークラス」スパイラルガイドの脈釣りロッドです。
他にも数機種、ハイエンドの海上釣堀脈釣りロッドを触っていますが、その中でもクセが強いロッドと感じました。
詳しくは上記のインプレッションにてお伝えしているので、記事を読んで「面白そう!」と思ったなら手に入れてみて良さそうです。
HAPPY ANGLER 釣りおじさん 即掛 脈釣りSP350
「即掛 脈釣りSP350」はあらゆる状況で高次元に使える様に作りこんだ脈釣りロッド。
海上釣り堀脈釣りロッドでは珍しいカーボンソリッド穂先で、「手元までコツン!」とアタリを感じる事が可能な、手感度の高さが一番の特徴です。
ロッド全長が350cmと長めに作っている事で、大半のイケスの中央付近まで届くので、中央付近を攻める事が可能です。
ただ、ロッドが長い分「即掛 脈釣りSP290」と比べると感度は低く、取り込みはやりにくいです。
また、長いので際釣りはやりにくいです。際釣りをするなら際釣り専用に作った「即掛 際釣りSP240」の方がやりやすいですよ
一部やりにくい部分やかゆい所に届かない部分はありますが、「即掛 脈釣りSP350」はこの1本で概ねどんな状況でも使用できるので、「1本の脈釣りロッドでどんな釣り場・状況でも対応したい。」のなら、とても良い脈釣りロッドとなっています。
「釣りおじさん 即掛 脈釣りSP350」について詳しい説明は公式HPへ
HAPPY ANGLER 釣りおじさん 即掛 脈釣りSP290
「即掛 脈釣りSP290」は「即掛 脈釣りSP350」より全長を短くした事で感度と取り回しを良くしたチューンドモデル。
「即掛 脈釣りSP350」より約60cm短くした事で感度が上がり、短く軽くなった事により取り回しが良いです。
ロッドが短い分取り込みが早く確実に可能で、モーニングや大会時に僕はよく使っています。
あと290cmは際釣りでも邪魔にならない長さなので、際釣りにも余裕で対応。
ただ、短い分大きなイケスの中央部は攻める事が難しいです。
中央を攻める様に長めの脈釣りロッドかウキ釣りロッドを別に用意しておいて2本セットで運用するなら一番扱いやすい脈釣りロッドと感じています。
「釣りおじさん 即掛 脈釣りSP290」について詳しい説明は公式HPへ